Firefishのサーバーを建てるVPSを「ConoHa VPS」に決めた

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Firefishのおひとりさまサーバーを建てるにあたり、どこのVPSを借りるか かなり悩んだのですが「ConoHa VPS」に決めました。

その理由なんかをメモがてら、まとめておこうと思います。

  • 金額やサービス内容については「2023年7月19日」時点のものです。
  • 現在では変わっている可能性もあるので、ご注意ください
目次

さくっと

以前は「KAGOYA VPS」を借りていた

以前、Firefishの前身であるCalckeyで、おひとりさまサーバーを建てていました。

その際は「Kagoya VPS」を借りていました。

その理由は、Calckeyのおひとりさまサーバーを「KAGOYA VPS」で借りて建てている方を、よく見かけていたから安心感があったのと、スペックと料金プランです。
「CPU 2コア/メモリ 2GB/ストレージ SSD 200GB」で、おひとりさまサーバーを動かすのに最低限なスペックがありつつ、「月額上限が880円」(KAGOYA VPSはサーバー料金が日額)という安価な金額だったからです。

なにより「大容量プラン」のストレージが200GBもあるので、オブジェクトストレージを使うことなく運用できることから、ややこしい設定をする必要もなく初心者にも安心…!
というのが大きな理由でした。

「ConoHa VPS」に変えた理由

今回そんな「KAGOYA VPS」ではなく、「ConoHa VPS」を借りることにしたんですが、その理由をさくっと書くと

  • KAGOYA VPSは「スナップショット/バックアップ」を作ると意外と費用が高くなる
  • ConoHa VPSのキャンペーン期間中に「VPS割引きっぷ」を買うとかなり安い
  • 個人ブログのレンタルサーバーを「Conoha WING」にしているのでサービスをまとめられる
  • 「美雲このはちゃん」が かわいい

後半2つは個人的な理由になってしまいましたが、特に「スナップショット/バックアップ」が大きな理由です。

くわしく

KAGOYA VPSは「スナップショット/バックアップ」を作ると意外と費用が高くなる

「スナップショット」というのは、サーバーのデータをまるごと保存してくれる機能です。

スナップショットを作っておけば、サーバーやFirefishが何かのタイミングでおかしくなったりしても、最悪そのスナップショットを作った時点に戻せます。

僕はサーバー運営初心者なので、このスナップショット機能には凄い助けられました。

実際にCalckeyのおひとりさまサーバーを建てていたときも、Calckeyのアップデートや、サーバーのあれこれを触っているときに、エラーが出ておかしくなってしまったことがあり、作業する直前にとっていたスナップショットから復旧して、元の状態に戻せた…!ということが2度ほどありました。

それぐらい重要な機能なのですが、「KAGOYA VPS」の場合、スナップショットを作ると「容量に応じて日額料金」がかかります。

2023年7月現在だと「10GBごとに4.4円/日」です。

この日額が結構痛い…!

僕がおひとりさまサーバーを建てていたときの、サーバーの使用容量が「約25GB」でした。きりが悪いのと、もう少し長期利用したときのことも考えて「30GB」として計算してみると、

  • 日額:13.2円
  • 月額:396円

スナップショットを1つだけ作り、必要に応じて1個キープで「作成/削除」で運用するにしても、「月額396円」が掛かるわけです。

自動スナップショット

KAGOYA VPSでスナップショットを手動で取る場合は、サーバーを停止しないと取れません。

バックアップ目的で、定期的にスナップショットを取るときには
「サーバー停止」→「スナップショット作成」→「サーバー起動」
をしなくちゃいけないのは、結構めんどくさいなーと思っていたところ、KAGOYA VPSには「スナップショット スケジューリング」という、サーバーを停止せずとも、自動でスナップショットを作ってくれる機能があります。

これはいいじゃん!と僕もオンにしていたのですが、これが料金的に結構やばかった…!

「スナップショット スケジューリング」は1日1回、7世代まで自動的にスナップショットを作ってくれる機能なのですが、これもスナップショットなので日額の料金がかかります。

上と同じようにサーバーの容量が「30GB」だったとすると、7個スナップショットが作られることになるので

  • 日額:92.4円
  • 月額:2,772円

スナップショットだけで「月額2,772円」にもなってしまうわけです。これはキツい…!

自動バックアップは1日1回もいりませんし、7世代も保持してくれなくていいんですけどねー…

長期利用になればなるほど、サーバーの使用容量も「30GB」より増えていくだろうと考えると、スナップショットで日額がかかる「KAGOYA VPS」は、しんどいなーとなったわけです。

ConoHa VPSなら「イメージ保存」が50GBまで無料

ConoHa VPSにもサーバーのデータを保存してくれる「イメージ保存」という機能があり、こちらは50GBまで無料で作ることができます。

また、自動でバックアップを取ってくれる機能もあり、こちらは週1回、3世代まで取ってくれます。
バックアップとして考えると、タイミングも世代数もちょうどいい!

この自動バックアップ機能は有料ですが「月額363円」です。
KAGOYA VPSのスナップショットを1個だけ取って1ヶ月保持する場合、30GBとしたら月額396円なので、それよりも安い…!

ということで、「スナップショット/バックアップ」のことを考えて、「ConoHa VPS」にしようかなーと思ったわけです。

ConoHa VPSのキャンペーン期間中に「VPS割引きっぷ」を買うとかなり安い

ConoHa VPSの料金プランが並んでいる。キャンペーンの価格
ConoHa VPS:2023年の「初夏トクキャンペーン」より

ConoHa VPSは、ちょくちょくキャンペーンをやっているのですが、そのときに「VPS割引きっぷシンプル」を購入すると、かなり安くVPSを借りることができます。

ConoHaの「VPS割引きっぷ」というのは、長期のプランを選ぶほど割引額が大きくなるサービスです。

上の画像は、2023年の夏のキャンペーンのときのもので、僕が購入したのは「CPU 3コア/メモリ 2GB/ストレージ SSD 100GB」を12ヶ月で「月額721円」でした。
これだけでも、かなり安かったのですが、このキャンペーンのときは36ヶ月だと「月額681円」になっていました。
ただ、初っ端にいきなり3年分も購入するのは、さすがにそれだけ長くFirefishというSNSを使うのかなー…もし合わなかったらどうしよう…という不安もあったので、12ヶ月にしておきました。

この「VPS割引きっぷ」は初回申込時のものだけではなく、またキャンペーンがあれば、そのときに安くなった「VPS割引きっぷ」を購入し、既存のサーバーに適用することもできます。

ただ、既存のサーバーに「適用しているVPS割引きっぷ」がすでにある場合、その期間がまだ残っていると、新しく購入した「VPS割引きっぷ」に切り替える形になるので、「適用してるVPS割引きっぷ」の残っていた期間分が無駄になってしまうため、どのタイミングのキャンペーンで、追加の割引きっぷを購入するかがちょっと悩みどころになるかもしれません。

まあ、通常料金でも「VPS割引きっぷシンプル」の1ヶ月分が、同スペックだと「1,259円」なので、既存の「VPS割引きっぷ」の期間を最後まで使い切り、1ヶ月分のきっぷで期間を伸ばしつつキャンペーンを待つ…というのもありかも?

ちなみにキャンペーン価格が適用されていない「Conoha VPSの通常価格」は以下のPDFに載っていました。

個人ブログのレンタルサーバーを「Conoha WING」にしているのでサービスをまとめられる

僕はこの個人ブログ「あっちこっちにーち」を、ConoHaのレンタルサーバー「Conoha WING」を借りて使っています。

また個人用に使っているドメインも「ConoHa」で管理してるので、VPSも「ConoHa」にすれば、同じコントロールパネルからすべて管理できて便利そう!というのも理由のひとつでした。

「美雲このはちゃん」が かわいい

ConoHaには、他のVPSやレンタルサーバーにはない、「このはモード」というシステムがあります。

サーバーのコントロールパネルに入り、アカウント設定から表示設定モード設定を「標準モード」から「このはモード」にすると…

ConoHa VPSのコントロール画面。壁紙は美雲このはちゃん

こんな感じになります。

かわいい!

なんというか、レンタルサーバーとかVPSは、無機質なコントロールパネルが多いですが、「このはモード」をオンにしておくと、ConoHaのイメージキャラクターである「美雲このはちゃん」が色んなところに出てくるので、なんとなく ほっこり できて良いんですよねー

季節ごとにイラストも変わるので、それが楽しかったりもします。

ConoHa VPSにして懸念しているところ

「KAGOYA VPS」と比較して「ConoHa VPS」に決めましたが、ひとつ懸念しているところがあります。

「KAGOYA VPS」の場合、「CPU 2コア/メモリ 2GB/ストレージ SSD 200GB」というスペックで、特に「ストレージが200GB」もあるから、オブジェクトストレージを使わなくて済むという利点があります。

「Conoha VPS」の場合は、「CPU 3コア/メモリ 2GB/ストレージ SSD 100GB」で、ストレージが100GBなんですよねー…

この容量でオブジェクトストレージを使わず、長期利用でどれぐらいいけるかなー…というのが懸念しているところです。

ConoHa VPSでは、ストレージ容量を増やすこともできるのですが、追加ディスクが「200GBで月額3,025円」からとキツすぎます…!
なので容量がやばそうになったら、追加ディスクは使わず、そのときはオブジェクトストレージを使うことを考えようかなーと思っています。

とりあえずは、ストレージ100GBでどんな感じか、そしてどこまでいけるかやってみるつもりです。

追記

こんなことを書きながら、結局ConoHa VPSでFirefishのサーバーを建ててすぐCloudflare R2のオブジェクトストレージを利用することにしちゃいました…!
設定が難しそうだなーと思っていたのですが、意外とすんなりうまくいってくれたので、これで容量を気にする必要もなくなり、結果的によかったです…!

ほかのVPS候補

この記事では「ConoHa VPS」と「KAGOYA VPS」しか比較していませんが、fediverseでpostを見ていて、運営サーバーに使っているというVPSを他にもいくつか見かけたので、それらも載せておこうと思います。

国内VPS

  • さくらのVPS
    • 「固定料金/キャンペーンの場合無料」で永続的にストレージ200GBにできるのがすごく良さげ
    • ただ月額料金がお高め
    • スナップショットなどのバックアップ機能なし
  • WebARENA Indigo
    • 月額料金が安い!
    • ただストレージ容量が低い…
    • オブジェクトストレージ使うならぜんぜんあり
  • Xserver VPS
    • 月額料金がかなり安い!
    • ストレージ容量低め
    • オブジェクトストレージ使うならあり

海外VPS

  • VULTR
    • 大規模サーバーで使っている方が多いイメージ
    • 日本リージョンあり
  • CONTABO
    • 料金安めで、国内VPSよりもスペックが高い
    • 日本リージョンあり

こんな感じでした。

初心者として、なにかあったときに「サポートと日本語でやりとりしたい」というのと、できたら「オブジェクトストレージは使わずに運用」したいなー…ということで、僕の場合は「Conoha VPS」か「KAGOYA VPS」の2つに絞ったという感じです。

おしまい

ということで、Firefishを建てるためのVPSを「ConoHa VPS 」に決めて、借りてみました。

僕の場合は、主に「スナップショット/バックアップ」が大きな理由で「ConoHa VPS」決めたわけですが、『MisskeyやMastodonなどのソフトウェアは「データベース」と「メディアファイル」のバックアップがあれば、なんとかなるという有識者のpostをfediverseで見かけたことがあります。
また、詳しくはわからないですが、「データベース」や「メディアファイル」を外部のオブジェクトストレージなりクラウドストレージなりに定期的に自動バックアップする、という方法もあるようなので、それらができるようになれば、この「スナップショット/バックアップ」も最悪使わずに運用することもできるのではないかなー…と思ったりもします。

でもやっぱり怖いから、それができたとしても「スナップショット/バックアップ」機能は欲しい!
特にサーバー運営初心者的には…!

そんなこんなで、僕は「ConoHa VPS」でFirefishのサーバーを建てて運用していくことにしました。

このはちゃんわっしょい!

追記:2023-07-27

そんなことを書いていたら、まさにどんぴしゃな記事をアップされている方がいらっしゃいました。

ありがたやー…!

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