先日このブログのサーバーをConoHa WINGに移行したのですが、無料SSL「Let’s Encrypt」の制限に引っかかってしまい、1週間もSSL証明書が発行できなくなってしまいました。
1週間もブラウザでエラー表示が出続けるのは困るので、急場しのぎでConoHa WINGの有料のオプション独自SSL「グローバルサインのクイック認証SSL」を利用することにしました。
とりあえず、1ヶ月だけ有料のSSL証明書を利用し、その後で無料SSLの「Let’s Encrypt」に戻ればいいやーと思っていたのですが、ConoHa WINGの「クイック認証SSLは1ヶ月だけ利用する」という使い方はできなかったので、こういった使い方をする人は少なそうですが、一応記録として残しておこうと思います。
さくっと理由
なぜ1ヶ月だけの利用ができないのか。
ConoHa WINGの「クイック認証SSL」は、購入後3ヶ月分の代金を支払うまで自動更新をオフにすることができないからです。
ConoHaの管理ページで、クイック認証SSLの「自動更新」を「OFF」にしようとすると…
エラー通知がポップアップします。
ご購入後、3ヶ月分のお支払いをいただくまで、自動更新をOFFにすることができません。
詳細はこちら(リンク)をご参照ください。
つまりは、クイック認証SSLが1ヶ月「2,200円(税込)」なので、3ヶ月分「6,600円(税込)」払ってないと自動更新をOFFにできないってことみたいです。
ちなみに「詳細はこちら(リンク)」とありますが、ポップアップ通知なのでリンクになっておらず飛ぶことはできません。
どこのページなのか謎…!
ConoHaのページに記載がない
この通知が出てから、「ConoHaのヘルプページ」などを調べて、ConoHa WINGのクイック認証SSLは「3ヶ月分払わないと自動更新をOFFにできない」という文言がどこかに書かれているのか調べてみたのですが、どこにもなし…。
ConoHaの独自SSL 紹介ページ
「クイック認証SSL」について、このページを契約前にも読んでいましたが、
・料金:2,000円/月
「Conoha WING 独自SSLページ」仕様表より
・有効期限:1ヶ月
仕様表にもこういう記載があるので、1ヶ月だけの利用ができると思うじゃないですか…!
チャットサポートで「1ヶ月利用可能」だと案内される
僕が「クイック認証SSL」を契約する前、ConoHaのチャットサポートでやり取りをしていました。
やり取りを抜粋すると、
僕:ConoHa Wingのオプション独自SSLの「グローバルサインのクイック認証SSL」は月額制となっていますが、1ヶ月分だけ利用(自動更新なし)という使い方はできますでしょうか?
お客様センター:自動更新をOFFにしていただくことは可能でございます。
「ConoHa チャットサポート」より
こんな感じで契約前に「1ヶ月だけの利用はできるか」どうかをちゃんと確認していて、可能だと返答を貰えていたにも関わらず、結果的にはできなかったというわけです。
たぶん、急場しのぎで「クイック認証SSLを1ヶ月だけ利用する」という使い方をする人は少ないと思いますし、ConoHa側も知らなかったんだろうなーと思います。
その後の対応
僕の場合は、こんな感じで事前にチャットサポートで確認を取っていたからか、結果的に「クイック認証SSL」の契約をキャンセルし、支払った料金も返金してもらえることになりました。
クイック認証SSLの「グローバルサイン」はConoHaと同じ「GMOグループ」ですし、今回の件がチャットサポートでの案内ミスによるものだったので、キャンセルもできたって感じだったのかなーと思います。
チャットサポートでも伝えていたのですが、僕的にはこのまま「クイック認証SSLを1ヶ月だけ利用し運営側で1ヶ月後に契約解除、そのあとに無料SSLのLet’s Encryptに移行する」という形が一番よかったのですが、結局ConoHa側からも連絡があり「クイック認証SSLを1ヶ月だけ利用することはできない」ということでした。
なので、諦めて「Let’s Encrypt」の制限が解除されるまで、1週間SSL証明書が発行できないままで過ごしました…。
おしまい
こんな感じで、ConoHa WINGのオプション独自SSLの「クイック認証SSL」は3ヶ月分の料金を支払わないと自動更新をOFFにできない、つまり3ヶ月分支払わないと解除できないのでご注意ください!
とはいっても、ほとんどの人が「Let’s Encrypt」の制限に引っかかることはないと思いますし、僕みたいなケースはごくごく僅かだと思います。
ただ、「ConoHaのヘルプページ」を見てもGoogle検索で「ConoHa + SSL + “3ヶ月”」なんかで検索しても、どこにも「3ヶ月分支払わないと自動更新をOFFにはできない」なんて文言がいまのところ見当たらないので、独自SSLの紹介ページにでも記載してくれるとありがたいなーと思いました…。
ちなみに僕が「Let’s Encrypt」の制限に引っかかっていたのは「同一コモンネームによる証明書の発行制限:5枚/1週間」で、ConoHaだとこういうエラー通知が出ます。
無料独自SSL設定変更
同一コモンネームへの設定が繰り返されたため一時的に機能を制限をしています、時間を置いて再度実行してください。
きっかり一週間後、無事に制限が解除されて無料SSL「Let’s Encrypt」の証明書が発行できました。
いろいろあったけど、とりあえずよかったよかった!