Chromebookには「Phone Hub(スマートフォン ハブ)」という機能があり、Androidスマートフォンと連携接続することができるんですが、ChromeOSのバージョンが「Chrome OS 124」に上がったタイミングで、なぜか連携が勝手に解除されてしまいました…。
Chromebook側でふたたびAndroidと連携させようとするのですが…
デバイス候補のメニューに、連携接続したいAndroidスマホの「Pixel 8a」が出てこない…!
サブ端末の「Pixel 6a」とか、手放した古い端末は出てるんだけど…って感じで、ずーっと連携接続ができないまま過ごしていました。
ネットで見つけた解決方法もあれこれ試してみたんですが、自分の場合は うまくいかず…。
ただ今回、Chromebookの公式コミュニティフォーラムのスレッドで、いままでと少し違う解決方法が書かれていたので試してみたところ、見事に解決…!
忘れないようにメモとして残しておこうと思います。
さくっと
さくっと流れを書いておくと
- Androidスマホ側で「Cross-Device Services」アプリをアンインストールする
- システムアプリなので消すことはできないのですが、アップデートのアンインストールはできる
- Androidスマホ側で「電話アプリ」を立ち上げて、ダイヤルパッドを開き「
*#*#2884936#*#*
」と入力する
流れとしては、これだけでした!
僕の場合は、ダイヤルパッドでのコードの入力が終わった時点で、Chromebook側に「Smartlockが有効になりました」というような通知が出ているのを確認。
そのままChromebookの設定から「Androidスマホとの連携ウィンドウ」を開くと、デバイス候補に長らく表示されてなかった「Pixel 8a」が表示されており、無事に連携することができました!
くわしく
くわしい流れも書いておくと
1. Androidスマホ側で「Cross-Device Services」をアンインストールする
接続したいAndroidスマホで、Google Playストアの「Cross-Device Services」アプリのページを開きます。
「 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.ambient.streaming 」
このリンクを押せば開くかと思います。
開いたら、「アンインストールボタン」を押す。
「このAndroidにインストールされたアプリに対するすべてのアップデートを削除しますか?」と聞かれるので「アンインストール」を押す。
「Cross-Device Services」はシステムアプリなので、アンインストールはできません。
これまでのアップデートデータが消された状態になるだけです。
この状態のまま(「更新」ボタンは押さない)で、OKです。
2. Androidスマホ側で「電話アプリ」を立ちあげる
Androidスマホに入っている「電話アプリ」を立ち上げます。
電話アプリが立ち上がったら「ダイヤルパッド画面」(電話番号を入力する画面)にします。
ダイヤルパッドを使い「*#*#2884936#*#*」と入力。
「いきなり電話で、変なコードを入力するの怖い…!」って感じですが、これはバックエンドの同期を強制的に行う隠しダイヤラーコードです。「強制的に同期させることで、Googleアカウント上の他のデバイスに、今のAndroidスマホを認識させる」みたいな感じです。
コードを打ち終わった瞬間に入力していた内容が消え、ダイヤルパッドの下の方に「Forcing CryptAuth enrollment」と表示されたら成功です。
この時点で、僕の場合はChromebookの方に「Smart Lock」に関する通知が出ていました。
3. ChromebookでAndroidスマホを連携させる
Chromebookの「設定」を開き、「接続済みのデバイス」からAndroid連携のウィンドウを開くと、これまでは表示されてなかった「Google Pixel 8a」がデバイス選択メニューのところに表示されていて、ChromebookとAndroidスマホを連携させることができました…!
ちなみにですが、連携させたあとにAndroidスマホの方で「Cross-Device Services」のアプリをGoogle Playストアからアップデートさせてしまったんですが、特にChromebookとAndroidスマホの連携が解除されるようなことは無かったです。
スマホもChromebookもそれぞれ再起動したりしましたが、連携解除はされていないので、一度連携さえしてしまえば、その後に「Cross-Device Services」アプリをアップデートしても、もうだいじょうぶなのかな…?
ChromebookとAndroidスマホが連携できなくなる原因
そんな感じで、ChromebookとAndroidスマホが連携できなくなる原因は、おそらく「Cross-Device Services」アプリのアップデート内容に不具合があるからなのかなー…って感じなんですが、もうひとつ原因ぽいことがありました。
僕の場合、ChromebookでGoogleアカウントに登録されているデバイスの同期/登録状態を確認できる「chrome://proximity-auth」を開くと、「DEVICE SYNC」のところが赤い表示になっており「Last Success」が10日以上前になっていました。
(スクショは同期が正常に戻った後のものです)
そして、「Sync」ボタンを押すと右に出るログの中に
SoftwareFeature [Smart Lock host] flagged as enabled but not supported. Marking unsupported.
翻訳:SoftwareFeature [Smart Lock ホスト] は有効であるとフラグが立てられていますが、サポートされていません。マーキングはサポートされていません。
というエラーが出ていました。
つまり、どうもGoogleアカウントの「DEVICE SYNC」がうまくいってなかったのも原因のひとつだったみたいです。
このエラー内容については、Chromebookの公式ヘルプフォーラムのスレッドでも「うちも同じようなエラーが出てる!」というコメントが直近でたくさんあったので、おそらくChromeOS自体の不具合だったのかもしれません。
この問題についてはGoogleも認識していて、ChromeOS バージョン124か、125で修正されるらしいのですが、うちの「Chrome OS バージョン 124.0.6367.225」では、まだ修正されてなかったぽいのかな…?
というか、このバージョンに上げた直後に、Androidスマホとの連携が勝手に解除されたので…!
おしまい
とりあえず、そんなこんなで何とかふたたびChromebookとAndroidスマホの連携ができるようになってよかったです。
僕が持っているChromebookは指紋認証がないので、スリープから復帰する際に、スマホ連携のSmart Lock解除ができないと、毎回PINコードを入力しないといけないので、すごく面倒くさかったんですよねー…
これでやっと少し楽になる…!